幽玄衆の物語 第四話 焔、皮肉を三つ数える
「よう、月影の頭首様」廊下の角で、焔は朧を見つけるなり片手を挙げた。マスクの上、隻眼の視線が愉快そうに細まる。「……焔か」「相変わらず愛想がないねえ、あんた」焔はわざとらしく肩をすくめた。朧は歩みを止めず、焔の隣を通り過ぎようとする。それを...
幽玄衆の物語
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