姿を隠し、姿を告げる、十面の作法。
幽玄衆に伝わる面(めん)は、単に顔を隠す道具ではない。面は、その者が何者であるかを、面のない顔よりも雄弁に告げる意匠である。
黒鴉派の艶面は、頭首の格を場に告げる。月影派の型面は、派の階位を秩序として明示する。幽刃派の焼面は、実戦で刻まれた傷を記憶として纏う。
そして、面を持たぬこともまた、一つの作法である。陰陽衆・正統派の時詠師は、必ず素顔を差し出す。「わたしは何も隠さぬ」という誓いが、素顔そのものに宿る。
さらに帳の外には、半分だけの面を纏う者がいる。玄機院の刺客・静漠。半分だけの面が、その者の二重性を最も雄弁に語る。
十面の内訳
この巻に収めるは、幽玄衆と、それを取り巻く系譜の十面。派の秩序に沿って、以下のように並べ置かれている。
月影派 朧の面・凪の面・朔の面
黒鴉派 紅椿の面
幽刃派 焔の面
陰陽衆・正統派 紫月の無面
玄機院 静漠の白磁面
派共通 月影の型面・黒鴉の艶面・幽刃の焼面
各面には、意匠、素材、使用の場、由来を添えて、序と跋にて、面という作法そのものを解き明かす。
「集成」という新しい証の器
証の間においては、これまで五つの証の器 — 書・一葉・写し・壁・構 — が客人に差し出されてきた。本作の発売をもって、六つ目の器として 「集成(Shūsei)」 が新たに据えられる。
集成とは、一つの意匠を主題として、派を横断して並べ置く図録である。今回の主題は「面」。次巻以降は器物、術式、装束など、意匠の主題を変えながらこの器は継承されていく。
構が幽玄衆の全景を一度に見渡す参照書であるのに対し、集成は一つの意匠の内側に沈められた作法を、一枚ずつ受け取る図録である — この違いを覚えておくと、選び取りやすい。
面を纏う者、面を持たぬ者、面を半分だけ纏う者
面を纏うことにも、面を持たぬことにも、面を半分だけ纏うことにも、それぞれの作法がある。この十面の内側には、幽玄衆全体の哲学と、それを取り巻く系譜との差異が、意匠の一枚一枚に沈められている。
印刷、閲覧、資料としての参照、いずれの用途にも耐える解像度。帳の内側、その全ての意匠を、あなたの手元に。
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- 詳しい案内はこちら → — 十面の内訳と、集成という新しい証の器についての詞
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【本作について】
本図録に収録された十面の意匠画像は、著者が構築した「幽玄衆」の設定・プロンプトに基づき、画像生成AI(Niji Journey V6, 商用利用可プラン)を用いて制作しました。文章・構成・意匠設計・世界観はすべて著者オリジナルです。既存のキャラクター・作品・実在人物への意図的な依拠はありません。万一、意図せぬ類似が疑われる箇所がありましたら、BOOTHメッセージまでご一報ください。速やかに対応いたします。
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